「私の正しさは 草木の正しさです」
そう詩ったのは、「智恵子抄」で有名な高村光太郎。
妻への果てしない想いをしたためた「人類の泉」の一節です。
光太郎が表したかった、「草木の正しさ」とは?
「自然」とつながると、自ずと答えが見えてきます。
大地に実った芽は、まず母なる大地に根をはっていきます。
しっかりと根をはった後、太陽の恵みを得て今度は上へと伸びていきます。
そして葉や実を成らせた後、どうなるでしょう?
秋から冬にかけて、たいがいの草木には厳しい時期がやってきます。
けれども、それを「受け入れ」、抗うことなく草木は当然のように葉や実を枯らし、それを大地に落とします。
決して、死ぬ訳ではありません。
むしろ、枯れた葉っぱはまた土に戻り養分になります。
また春が来てその美しい花や実を成らせるために。
その間、母なる地球(大地)から栄養をもらっているのですね。
そうやって、草木は何十年も、何百年も生き伸びます。
そんな草木の姿に、光太郎も憧れのような、深い尊敬のような気持ちを抱いていたのでしょうね。
本当に草木は、自然は「正しい」です。
そんな自然の力を人間も持っている、と光太郎は信じたかったのではないでしょうか?
「私の正しさは草木の正しさです」
そう言える人間に、私もなりたいです。
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