HSP(Highly Sensitive Person)をご存知でしょうか?
昨今「繊細さん」などと呼ばれ、TVや書籍でも取り上げられるようにようになってきました。
高度な感覚処理感受性を、気質(生得的な特性)として持つとされる人のことを指します。
繊細さん・敏感さんとも呼ばれているHSPは、性格的な特性の一つ。人のささいな言動に動揺したり、感情の動きに振り回されたり、音・光・ニオイに必要以上に反応したり…。
刺激に敏感で、疲れやすくなってしまう人のことです。
HSPの存在を提唱した心理学のアーロン博士によると、「DOES(ダズ)」という4つの特徴全てに当てはまる人のことを指すそうです。
1.物事の考え方が深い(Depth of processing)
2.刺激に敏感である(Over stimulated)
3.共感しやすい(Emotional reactivilty and high Empathy)
4.感覚が鋭い(Sensitivility to Subtleties)
これらの気質は後天的ではなく先天的に持って生まれてくるのが特徴です。
実は私もこのHSPです。
物事を深く探求する気質から、他の人よりも理解の曲線が緩やかに上がっていくのだそう。
ただし、これがひとたび定着すると、どんどん吸収して広げられるのがHSPの良い所なのだとか。
確かに今までの人生を振り返ってみて、本番に弱く、試験などというものに行こうものなら、場の緊張感を吸い取ってしまい、実力が発揮できないまま失敗したり、何事も定着する前に諦めてしまうことが多かったです。
移り気で、仕事なども、次から次へと転々としました。
当時「なんで自分はこんななんだろう?」と責めました。
が、これは気質だ、と気づき、受け入れたことで、自分の全てが肯定された気がしました。
今考えたら、とても勿体無いことをしていたのだと思えます。
そして今、まるで脳内のシナプスのように、今までのいろんなことがどんどんと繋がってきているのを感じます。
「弱み」だと思っていたことが、実は「強み」だったと、全く180℃違う視点で見ることができるようになりました。
HSPには、そうでない人より「苦手」と感じることがたくさんあります。
その為、生き辛さを感じてしまうのも特徴の一つです。
その「対処法」を考えることが、いまの自分に出来る貢献のような気がしてならないのです。