ライフコーチとして、これからワークショップやセミナーなど、どんどんたくさんの方にアウトプットして行きたいと思う反面、人前に出て話すことに極度の緊張を覚える自分がいます。
こうして文章にして物事を伝えるのはとても得意なのですが、いざ人が絡んでくるとなると、急に萎縮して、声がうわずり、頭も真っ白になって、結果言いたいことが言えずに終わってしまう、ということがこれまで何度となく起きてきました。
そんな時、出会ったのが、この本。
「アサーション」という言葉はご存知でしょうか?
「アサーション」は直訳すると「自己主張」ですが、日本ではこの概念はあまり馴染みがないかもしれません。
アメリカ発の独特の考え方で「アサーション」とは、相手も自分も大切にするコミュニケーション法のことです。
自分の成長の鍵は、ここにある、と思いました。
本書から、一部紹介します。
「”人は食べているものから成る”といいますが、むしろ”人は考えていることから成る”といったほうが、もっと適切でしょう。自滅的な考え方から解放されればあなたの思考はより大いなるアサーティブネスの糧になるでしょう。」
「もしかしたら、あなたは人の役に立つことを人生の目的としているかもしれません。しかし、自分を大切にできなければ、人に分かつことのゆとりもなくなってしまいます!常に自己表現を抑えていたら、人の役に立つことなど、だんだんできなくなるでしょう。」
「自分を責めているときには、おのずと自己否定的にふるまってしまうものです。あなた自身の振る舞いを目にした他者は、それに従って対応し、あたかもあなたは尊敬に値しない人であるかのように接するのです。そしてあなたは、こうした他者の扱いを見て、自分自身への態度を一層強めていく、という結果になります。“やっぱり、私はダメだなあ。だってみんなの素振りをみれば…”と、自己否定的な自己実現のサイクルが続いていくのです。」
全部、自分のことだ、と思いました。
以前記事にした「カサンドラ症候群」も、これが原因しているのだと確信しました。
自分に自分で呪いをかけていたのですね。
「こんな自分じゃダメだ」「私はとるに足らない人間だ」「私のいうことには価値はない」「私の意見なんか誰も聞いてくれない」「自分でも何が言いたいか分からない」
物心つく頃から、こんな思いで自分のことを否定してきたように思います。
幼少期、母の病室で騒いでたしなめられたこと(結果、母は亡くなってしまった)、小学校で当てられて、解答できなかったこと、意見や解答を言ったつもりがスルーされてしまうような経験などなど、点で存在していた全ての出来事が、線で繋がった瞬間でした。
本書によると、これらの自己否定をやめ、少しの間、それを肯定的な形に直して、自分に向かって言ってみることを勧めています。
「私は重要な人間だ」「私の意見には価値がある」「誰かが自分の意見に興味を示すだろう」「私にはそれを言う権利がある」など。
「自己賞賛の陳述」というそうですが、いわゆる、アファメーションですね。
これらのことを、冷蔵庫のドアやトイレの壁に貼り付けたり、財布やバッグに入れたり。そして、自分は肯定的でかけがえのない人間であることを、常に思い起こしていくと良いそうなので、これから試してみようと思っています。
繰り返し起きる出来事には意味がある、と再三お伝えしておりますが、我が身にもまさしくチャレンジが降りかかっていたのでした。
今後の変化を楽しみながらチャレンジしていこう、と決めたのでした。