「マクロビオティック(マクロビ)」をご存知でしょうか?
マクロビと聞くと、一般的に、穀物や野菜中心の食事法をイメージされる方が多いと思います。
実は、マクロビにはもっともっと深い意味があるのです。
英語にすると、macro-bio-tic。
macroには「大きい、長い」
bioには「生命」
ticには「術」
という意味がそれぞれあります。
要するに、マクロビオティックとは「長く思い切り生きる為の理論」であり「より輝く人生をデザインする方法」とも言えます。
食事法も大事ですが、「どう生きていくか?」や、一つ一つの物事をどう捉えていくか?などの考え方のほうが大事なのです。
あくまでマクロビは、物事を制限するものではありません。一つの法則に過ぎないのです。
お肉はダメ、とか、絶対こうしなければいけない、というものでもありません。
むしろ、そのようにストイックにすることは自然の法則に反します。
真の健全さとはかけ離れてしまうのですね。
心地よく、日々の生活にゆるく取り入れていくくらいが丁度いいのです。
健全な体は健全な心から。食物も根っこが大事と言われます。
人間も、土台が大事なのですね。
マクロビの中で大切にされている考えは、「身土不二」「一物全体」。
その土地で採れたもの、旬のものをいただく。
食材を皮付き、殻付き、のものには「氣」が宿っているので、丸ごといただく。
ただ、これも完璧を求めないことが大事です。
もう一つは「陰陽の調和」。
この世は全て相対的にできています。男と女、太陽と月、全てが「陰」と「陽」に分かれています。
陰陽論に関しては長くなるので、また次の機会に書きたいと思います。
そして、全ての食材に対しても然り。
上昇して拡張するものが「陰」のイメージ。
ナス、トマト、きゅうり、などの夏野菜は、上に上に伸びていきますね。これらは「陰」の性質を持っていて身体を冷やしてくれる役割があります。
下降して収縮するものが「陽」のイメージ。
生姜、ゴボウ、人参、大根などの根菜類は、土の下に育ちます。
夏野菜とは逆に体を温めてくれる食材です。
そう考えると、自然は本当によくできているな、と感心します。
私たちは、そういった自然の摂理を理解し、上手に取り入れていくことで恩恵が受けられるということです。
例えば、ストレスが溜まっている時、どんなものが食べたくなるでしょう?
甘いもの、コーヒー、アルコールなどなど。
これらは、すべて「陰」の食材で、ストレス状態の時、身体は「陽」(陽には締まるという作用もある)に傾いているので、自然と緩める作用のあるものを食べたくなる、という仕組みです。
このマクロビの概念、知れば知るほどハマっていきます(笑)
またこちらも記事にしていきたいと思いますのでおつきあいいただけたらと思います。